予測不可能なグローバルなつながりでフィリピンの村を地図に描く

今月、OpenStreetMap（OSM）およびFOSS4Gコミュニティは、フィリピンで開催される年次Pista ng Mapa会議のためにバーチャルに集まり、OSM GeoWeekと連携します。OSMによって可能になるグローバルなコラボレーションの例として、私が拠点を置くフィリピンのルパン・アレンダの物語を皆さんにお伝えしたいと思います。

ルパン・アレンダ・バランガイ・サンタアナ、タイタイは、メトロマニラのすぐ東にある都市部の村です。過去2年間で、このコミュニティは、地元のマッパー、ドローンパイロット、地方自治体の職員、Mapboxの努力を通じて、正確かつ詳細に地図化されてきました。OpenStreetMapを通じて協力し、この連合は、土地登録やその他のコミュニティイニシアチブで地域コミュニティを支援するために、正確で詳細な地図と画像を作成しました。

それは、OSM編集アクティビティに関するフラグから始まりました。ミンスクの Mapbox データチームは、OpenStreetMap からのすべての地図の変更を毎日レビューおよび検証しています。疑わしい編集にフラグが立てられると、ライブマップデータパイプラインからブロックされ、編集が調査されます。編集は修正されるか、検証ツールOSMChaを通じて OpenStreetMap コミュニティに観察結果が共有されます。 ‍

2年前、ルパン・アレンダ地域での編集により、個人を特定できる情報が地図に追加されたことに関するアラートが発せられました。個人情報はオープンデータに属するものではありません。私のチームは直ちにフィリピンの地元のOpenStreetMapコミュニティに連絡を取り、地元のマッパーが個人データを削除し、編集を行っているグループと連絡を取り、サポートを提供しました。 

地図編集者は、土地所有権を記録し、地域の危険や災害に対する脆弱性（特に低地の洪水）についてコミュニティに知らせるために、バランガイ（フィリピン語で「村」を意味し、国内で最も小さい行政単位）内でOpenStreetMapを使用していることを知りました。この取り組みに触発されたフィリピンのOpenStreetMapコミュニティは、トレーニングを提供し、ドローン画像を含む、マッピングをサポートするための追加の参照データソースを見つけました。

ルパン・アレンダは非常に密集しているため、既存の衛星画像ソースでは、建物やその他のインフラストラクチャを正確に地図化するのに十分な詳細が表示されません。この取り組みを支援するために、地元のドローン愛好家と数人のOpenStreetMapボランティアがルパン・アレンダを訪問し、ドローン画像を収集しました。

収集された画像はOpenDroneMapを使用して処理され、HOTOSMのOpenAerialMapにアップロードされました。画像は現在、OpenStreetMapのiD Webエディターのこの地域のデフォルトのベースレイヤーであり、マッピングコミュニティの誰もがデジタル化できます。

新しい画像により、建物のより正確なトレースが可能になり、Lupang Arendaの土地登録システムのデータを検証しやすくなりました。OpenStreetMapで最初に追加された個人情報は、機密情報を保護するために、プロジェクトマネージャーのみがアクセスできる別のデータベースに移動されました。現在、村のマッパーはすべての建物のマッピングを完了し、他のコミュニティ計画活動で画像の使用を開始しています。

ミンスクで処理されたデータ品質アラートから、フィリピンの村でのドローン支援による土地登録まで、OpenStreetMapは素晴らしいコラボレーションを容易にします。Lupang Arendaや地域のマッピングイニシアチブのようなストーリー、そして地図とオープンデータを活用してポジティブな影響を与えるためのMapbox Communityチームとの連携に関するセッションについては、ぜひPista ng Mapaのセッションをご覧ください。ハッピーマッピング！